後見人になったら、どんな仕事をするの?

こんにちは、行政書士のみどりです。

成年後見制度シリーズも後半に入り、今日は「後見人になった場合の役割」についてお話したいと思います。

🐾 まねまる:

後見人って、なんとなく「お金の管理をする人」ってイメージだけど、具体的にはどんなことをするのかニャ?

💡 みどり:

大きく分けると、後見人の仕事は3つあるよ。

  1. 財産管理(お金や契約の管理)
  2. 身上監護(生活面の契約手続きなど)
  3. 家庭裁判所への報告

🐾 まねまる:

おお〜、けっこういろいろあるニャ。ひとつずつ教えてほしいニャ。

【1.財産管理】

預金の出し入れや支払いなど、本人の財産を適切に守ることが、後見人の大切な役割のひとつだよ。

  • 生活費の支払い
  • 公共料金や医療費の管理
  • 郵便物の確認
  • 不適切な契約や詐欺から本人を守る

🐾 まねまる:

本人のために、必要なお金がちゃんと使われているか見守る役ニャね。

【2.身上監護】

本人が安全に暮らせるように、生活面で必要な契約を代理で行うのも、後見人の大事な仕事だよ。

  • 介護サービスの契約
  • 施設入所の手続き
  • 入院時の契約(治療内容そのものは医師の判断)

🐾 まねまる:

後見人って、「お金の番人」ってだけじゃなくて、生活全体を支えるパートナーなんだニャ〜。

【3.家庭裁判所への報告】

後見人は、原則として毎年1回、家庭裁判所へ報告を提出します。
財産の状況や後見人として行った事務をきちんと書面で説明して、裁判所のチェックを受ける仕組みになっています。

🐾 まねまる:

裁判所が見守ってくれているなら、本人も家族も安心ニャね。

【専門職後見人が選ばれる場合】

本人の財産が多かったり、家族で支援することが難しい場合には、弁護士・司法書士・社会福祉士などの専門職後見人が選ばれることもあります。
状況に応じて、家庭裁判所がふさわしい人を選任します。

📝 行政書士としてできるサポート

後見人の選任や、後見人としての事務そのものは、弁護士や司法書士などの専門職の役割です。
一方で、行政書士としては次のような形で関わることができます。

  • 成年後見制度についてのご相談・制度の概要説明
  • どの制度を検討すべきか、一緒に整理すること
  • 申立て前に「何を準備しておけばよいか」の助言

「制度のことを知っている」というだけでも、不安が少し軽くなることがあります。
気になることがあれば、早めに相談してもらえたらうれしいです。

🐾 まねまる:

後見人のお仕事って大変そうだけど、「安心して生活してもらうため」の大事な役割なんだニャ。制度を知っておくことって、本当に大事ニャね。

💡 みどり:

うん。後見制度は「誰かを支える仕組み」でもあって、「支え合いを考えるきっかけ」にもなると思っています。


後見人の役割を知ることで、「もしものとき」のイメージが少し具体的になってきます。
制度について気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。

行政書士事務所&W(みどり&まねまる)

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