こんにちは、行政書士のみどりです。
前回は「成年後見とはどんな制度か」というお話をしましたね。
今日は、もう少し踏み込んで、「後見人はどうやって決まるのか」についてお話します。
🐾 まねまる:
たとえば、おばあちゃんの判断力が弱くなったとき、 家族が「じゃあ私が後見人になるニャ」って言えばいいのかニャ?
💡 みどり:
ううん。実はね、後見人は家庭裁判所が選ぶんだよ。
家族が「やります」と言っても、裁判所の審査と決定が必要なの。
🐾 まねまる:
へぇ〜、裁判所が決めるんだニャ。どうやって決まるの?
💡 みどり:
まず、後見をお願いしたい人(申立人)が、家庭裁判所に「後見開始の申立て」をするの。
すると、裁判所はその人の状態を確認して、
・どんな支援が必要か ・家族の関係 ・財産の内容 などを総合的に見て、ふさわしい後見人を選ぶの。
🐾 まねまる:
じゃあ、家族が後見人になることもあるけど、 専門家が選ばれることもあるんだニャ?
💡 みどり:
そう。
本人を守るために、状況によっては弁護士・司法書士・行政書士などの専門職が選ばれることもあるよ。
家族間でトラブルがある場合や、財産が多い場合などは、第三者が選ばれるケースが多いんだ。
🐾 まねまる:
裁判所がちゃんと考えて選んでくれるなら、安心ニャね。 でも、後見人になったらどんなことをするの?
💡 みどり:
主な仕事はね、本人の財産管理と身上監護。
たとえば、預金の出し入れや支払い、介護サービスの契約、 施設への入退所の手続きなどを、本人の代わりに行うの。
🐾 まねまる:
けっこう責任のある仕事だニャ…!
💡 みどり:
そうだね。だから、後見人には毎年、家庭裁判所への報告義務があるの。
お金の使い道や契約の内容をきちんと書面で提出して、 裁判所のチェックを受ける仕組みになってるんだよ。
🐾 まねまる:
ちゃんと見守るルールがあるんだニャ。 それなら安心してお願いできそう🐾
💡 みどり:
そうだね。 後見制度は「信頼を制度として守る」仕組み。
次回は、任意後見制度についてお話しするね。 元気なうちにできる“将来への準備”の方法だよ。
後見人は、家庭裁判所が選ぶ「信頼のパートナー」。
身近な人を守るための仕組みとして、少しずつ理解を深めていきましょう。
行政書士事務所&W(みどり&まねまる)








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