第5話「消えた相続人」
第1回:導入編「見知らぬ名前」
「先生、この戸籍を見てもらえますか?」
机の上に広げられたのは、依頼人である長女が取り寄せた父の戸籍謄本。 相続の手続きを進めようとしたところ、見慣れない名前が目に飛び込んできた。
「この人、誰なんでしょう…。家族の誰も知らないんです。」
そこには、父が若い頃に認知したと記録された人物の名があった。 依頼人の表情は強張り、声は震えていた。
🐾 まねまる:
「にゃにゃっ!? 戸籍に“謎の相続人”登場だにゃ!」
探偵帽をかぶったまねまるが机に飛び乗り、虫眼鏡をのぞき込む。 「これは“消えた相続人事件”にゃ!」
💡 みどり:
「相続は、法律で決まった人全員で進めなければなりません。 たとえ交流がなくても、認知された子どもなら立派な相続人になるんです。」
依頼人は青ざめ、「じゃあ、遺産分割協議も、この人を入れないと無効になるってことですか?」とつぶやいた。
🐾 まねまる:
「その通りにゃ! 相続人が一人でも抜けていたら、協議は成立しないんだにゃ〜!」
家族の誰も知らなかった“もう一人の相続人”。 果たしてこの協議はどう進めていけばいいのか――。 事件は静かに動き出した。
👉 次回へ続く🐾
🐾 登場人物紹介
- まねまる:探偵帽と虫眼鏡がトレードマークの猫。戸籍の謎を見抜く名探偵。
- みどり先生:行政書士。相続人調査の重要性を依頼人に伝える。
- 依頼人:父の相続手続きを進めていた長女。戸籍に突然現れた“見知らぬ相続人”に戸惑う。
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