令和8年度予算案×令和7年度補正予算から読む「中小企業支援の地図」―補助金はどう変わる?

こんにちは、行政書士のみどりです。

前回に続き、補助金の話をします。

今回は、令和8年度当初予算案と、令和7年度補正予算の資料をもとに、
「中小企業支援の方向性」と「補助金の全体像」を、実務目線で整理してみます。

🐾 まねまる:

補助金って、結局「何があるの?」が先に来ちゃうニャ。

💡 みどり:

そうなんだけど、実は逆で。
“どこへ向かっているか”が分かると、補助金情報が追いやすくなるんです。


💡 みどり:

まず大きな流れとして、資料から読み取れるのはこの3つです。

  • 支援の目的が「賃上げ(のための稼ぐ力)」に寄っている
  • 裾野(小規模)~大型投資(中堅等)まで、階層別に制度が用意されている
  • “とにかく出す”ではなく、成果(付加価値・賃金・事業化)を求める傾向が強い

令和7年度補正では「投資を加速させる」色が濃く、
令和8年度当初では「支援インフラ(よろず、金融、伴走等)を厚くして継続支援」も目立ちます。


🐾 まねまる:

で、補助金の種類はどう分けるニャ?

💡 みどり:

今日は、資料の範囲で大きく4カテゴリに分けます。

  1. 裾野型(小規模・販路開拓・伴走)
  2. 生産性・DX型(IT/デジタル化/省力化)
  3. 承継・再編型(事業承継・M&A・PMI等)
  4. 大型投資・研究開発型(大規模投資/Go-Tech等)

💡 みどり:

ここからは、資料に出てくる代表的な枠を、「種別・難度・上限・要件の厳しさ」で一覧にします。
(※難度は、必要書類・計画の緻密さ・体制構築の重さから見た“実務推定”です)

枠(資料上の名称)種別難度(目安)上限・規模(資料記載)賃上げ等 要件の厳しさ(資料の読み取り)
中小企業生産性革命推進事業(令和7補正:3,400億円)裾野~DX~承継(複数メニューの“器”)★~★★★★(事業全体の予算額が3,400億円)全体として「生産性→賃金」方向。個別の厳しさは各メニューで差が出る
中堅等大規模成長投資補助金(令和7補正:4,121億円)大型投資★★★★★補助上限50億円/投資下限20億円(100億宣言企業は15億円)賃上げを前提とする設計(対象事業に関わる従業員の給与支給総額等の要素が明記)
成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech)(令和8当初:122億円)研究開発(大学・公設試等との連携)★★★★通常枠:単年4,500万円/3年9,750万円
大型枠:単年1億円/3年3億円
補助期間:2~3年
成果目標として、付加価値+15%、給与支給総額+7.5%などが明記されている
地方公共団体による小規模事業者支援推進事業(令和8当初:14億円)自治体×商工会等の支援(伴走・広域)★~★★原則5千万円上限(広域は1億円上限)等の枠組み賃上げの“直接要件”より、地域の経営改善・災害時支援など目的が広い

🐾 まねまる:

難度の差、すごいニャ。50億とか猫のヒゲが震えるニャ。

💡 みどり:

(笑)
ここでポイントなのは、「賃上げ」そのものが目的というより、
“賃上げできるだけの稼ぐ力(生産性・付加価値)をつける”方向に寄っている
ことです。

特に大型投資や研究開発系は、成果指標(付加価値・賃金)が明確で、
「計画の整合性」が強く求められます。


💡 みどり:

逆に、小規模・裾野型の支援は入口は広い一方で、
実務上はルール遵守(経費の考え方、証憑、期限管理)で差が出ます。

つまり、令和8年度の補助金は、ざっくり言うと

  • 裾野型:ルールを守れるか
  • 大型・研究開発型:計画の筋が通っているか(成果の説明ができるか)

この2方向で、要求レベルが上がっている印象です。


🐾 まねまる:

この地図があると、次に「どの補助金を見るか」決めやすいニャ。

💡 みどり:

そう。
次回以降は、ここからさらに、

  • 「賃上げ要件」をどう現実の計画に落とすか
  • 制度ごとの“入口の見極め”

このあたりを、もう少し具体的に書いていこうと思います。

行政書士事務所&W(みどり&まねまる)

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