後見制度を考えるときに大切なこと。

こんにちは、行政書士のみどりです。

これまで3回にわたって、成年後見制度についてお話してきました。
今日は少し視点を変えて、「制度を利用する前に、考えておきたいこと」をテーマにお届けします。

🐾 まねまる:

後見制度って、安心できる仕組みだニャ。 でも、どのタイミングで使えばいいのか、むずかしそうニャ。

💡 みどり:

うん、そこが一番大事なところ。
実はね、「制度を使うかどうか」よりも、「誰に支えてもらいたいか」を考えることが出発点なんだ。

家族の誰に頼るか、専門家にお願いするか、信頼できる人は誰か。
それを話し合うことが、制度を使う前の大切な準備になるの。

🐾 まねまる:

制度のことを知るのも大事だけど、気持ちの準備も必要ニャね。

💡 みどり:

そうなの。 成年後見制度は「法的に支える」ための仕組みだけど、
その根底にあるのは“その人の生活を守る”という思い。
だから、制度を使うときも「本人の気持ちを尊重する」ことが何より大切なんだ。

🐾 まねまる:

でも、家族で話すのってちょっと照れくさいニャ。
「もしもの話」って、どう切り出したらいいニャ?

💡 みどり:

そういうときはね、“心配だから”ではなく“安心のために”という言葉を使ってみて。
「今すぐじゃないけど、将来の安心を一緒に考えておきたいな」って言うと、話しやすくなるよ。

🐾 まねまる:

なるほどニャ〜。 話し方ひとつで、やわらかくなるニャね。

💡 みどり:

うん。 成年後見制度って、決して“重たい話”じゃなくて、
これからを安心して暮らすための一つの方法なんだよ。 無理に決めなくてもいい。少しずつ、知るところからで十分。

🐾 まねまる:

制度の前に、“想い”を整えることが大事なんだニャ🐾

💡 みどり:

まさにそれ。 法律よりも前に、“誰を信頼し、どう生きたいか”。 その答えを見つけることが、制度を上手に使う第一歩なんだと思う。


成年後見制度は「支える仕組み」でもあり、「支え合う心」を考えるきっかけでもあります。
焦らず、ゆっくり、そしてあたたかく。
みなさんの安心の形を一緒に見つけていけたらうれしいです。

行政書士事務所&W(みどり&まねまる)

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