🐾 行政書士探偵まねまる事件簿

 第5話「消えた相続人」

第2回:調査編「戸籍が語る真実」

机の上に並べられた父の戸籍謄本を、私は慎重にめくった。 古い戸籍には、依頼人も知らなかった一文が記載されていた。

――「○○年、△△を認知」

「やっぱり…。これは若い頃にお父さまが認知したお子さんの記録ですね。」

依頼人は息を呑んだ。「そんな話、聞いたこともありませんでした…。」

🐾 まねまる:

「戸籍は正直にゃ! そこには人が生きてきた道がそのまま残るんだにゃ。」

まねまるが虫眼鏡をのぞき込みながら、ひげをピクピクさせた。 「この人は今も生きているなら、相続人の一人として協議に参加しないといけないにゃ!」

💡 みどり:

「相続は、相続人全員で協議することが原則です。 一人でも欠けていると、その協議は無効になってしまいます。」

依頼人は顔を曇らせた。「じゃあ、この人と連絡を取らないといけないんですね…。でも、どこにいるのかも分からない。」

🐾 まねまる:

「そこが探偵の腕の見せどころにゃ!」

まねまるは尻尾をぴんと立てて得意げに言った。 「戸籍をたどれば、転籍先や現住所のヒントが分かるはずにゃ!」

依頼人は小さくうなずき、決意を固めるように言った。 「父の相続をきちんと終わらせるために、調べてみます。」

戸籍が語り始めた真実は、家族に新たな選択を迫っていた。

👉 次回へ続く🐾


🐾 登場人物紹介

  • まねまる:探偵帽と虫眼鏡がトレードマークの猫。戸籍から“隠れた事実”を見抜く名探偵。
  • みどり先生:行政書士。相続人調査の重要性を説明し、冷静に依頼人を導く。
  • 依頼人:父の相続を進める長女。突然現れた“知らない相続人”に戸惑いながらも、調査を決意する。

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