こんにちは、行政書士の鷲尾です。
補助金申請は「やってみたら意外と難しかった」という声が多い分野です。
特に、はじめての申請では、「気づかないうちに落ちる要因をつくってしまっていた…」ということも少なくありません。
今回は、補助金申請でよくある“失敗あるある”を5つご紹介します。
① 申請書の不備・提出漏れ
意外と多いのが、記載漏れや必要書類の未提出です。
- 書類のフォーマットが違っていた
- 必要な証明書が添付されていなかった
- ファイル名やファイル形式違い
これらは、内容以前の“形式不備”として即アウトになることがあります。
(補助金の各事務局によっては、公募締め切り後、審査前に書類不備の指摘を行い修正、差し替えを求められることもあります)
✅ 公募要領の提出書類一覧を印刷して、提出前にチェックリストとして使いましょう。
② 補助対象外の経費を入れてしまった
「この費用も入るだろう」と思い込んでいたら、実は対象外だった…というパターン。
例えば:
- 見積に送料や消費税が含まれている
- 関連性のない備品を入れてしまった
- 交付決定前に契約・発注してしまった
補助金は“交付決定後の支出”が原則対象なので、順番も大切です。
③ 事業計画の中身がぼんやりしている
「やりたいこと」は書いてあっても、
- なぜやるのか?
- どうやって実現するのか?
- その結果どうなるのか?
という筋道が見えない計画は、審査で評価されづらくなります。
✅ SWOT分析や数値計画を使って、説得力のある構成にすることが大切です。
④ 締切ギリギリで提出してしまう
電子申請が主流となった現在でも、申請の締切に余裕を持たないと危険です。
- アップロードが間に合わない
- GビズIDのトラブル
- 確認不足のまま提出してしまう
採択を目指すなら、締切1週間前を“提出目標日”にするのがおすすめです。
⑤ 補助金ありきで考えすぎている
「この補助金があるから何かやらなきゃ」と考えてしまうと、
無理に計画を作ってしまい、事業の方向性がブレることがあります。
補助金はあくまで“手段”。
本業の中に必要な投資があり、その補助として活用するのが理想です。
まとめ:申請前に「落とし穴」を回避しよう
補助金申請は、要件や形式がきっちり決まっているからこそ、
「知らなかった」「つい見落とした」で落選してしまうことがあります。
申請前に一度、専門家にチェックをしてもらうだけでも、
不採択のリスクを大きく減らすことができます。
※本記事は2025年5月時点の情報に基づいています。
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