こんにちは、行政書士の鷲尾です。
補助金の申請で必ず必要になる「事業計画書」。
その中でもとても大事な作業が、自社の状況をしっかり分析することです。
今日は、その分析の王道である「SWOT分析」についてわかりやすく解説します。
「SWOT分析って聞いたことあるけど、どうやるの?」という方にぴったりの記事です。
実はこのSWOT分析、補助金申請に役立つだけでなく、会社の中長期的な経営計画を立てる際にもとても有効なツールです。
「これからどう成長していくか」を考えるヒントにもなりますので、ぜひ活用してみてください。
SWOT分析とは?
SWOT分析は、次の4つの視点から自社を客観的に見つめる方法です。
項目 | 意味 |
---|---|
S(Strengths) | 強み:他社より優れている点 |
W(Weaknesses) | 弱み:改善が必要な点 |
O(Opportunities) | 機会:市場や環境のプラス要因 |
T(Threats) | 脅威:市場や環境のマイナス要因 |
例えば、ある飲食店なら:
- 強み:地元のリピーターが多い
- 弱み:SNS発信が苦手
- 機会:インバウンド需要が増加中
- 脅威:物価高騰で食材費が上昇
といった感じです。
なぜ補助金申請に必要なの?
補助金の審査では、「その事業が本当に実現できそうか」が見られます。
自社の立ち位置をしっかり把握し、強みを活かして弱みをどう克服するか――これが事業計画の軸になります。
SWOT分析をきちんとやることで:
- 課題が明確になる
- 審査員に「この会社ならできそう」と思ってもらえる
- 書類の説得力がアップする
という大きなメリットがあります。
SWOT分析の進め方と注意点
1️⃣ 思いつくことをとにかく書き出す
まずは自分で自由に発想してみましょう。
2️⃣ ディスカッションで深堀りする
実は私がいちばんおすすめしているのは、人と話しながら考えることです。
特に、私のような専門家がヒアリングしながら質問を投げかけると、
「自分では気づかなかった視点」が浮かび上がってきます。
事業者さんからも「話しているうちに頭が整理できた!」というお声をよくいただきます。
3️⃣ 弱み・脅威も必ず意識する
人はどうしても自分を良く見せたくなりがちで、強みや機会ばかりを挙げてしまう傾向があります。
ですが、補助金の審査や経営の安定化には、弱み・脅威をしっかり把握しておくことが欠かせません。
4️⃣ 情報収集は経営の基本
社会情勢や業界動向は、時に思わぬ追い風や逆風になることがあります。
常にアンテナを張り、最新の情報を取り入れることが、SWOT分析の精度を高め、
より実践的な経営判断にもつながります。
まとめ:SWOT分析は経営そのものにも役立つ
SWOT分析は、補助金申請のためだけにやるものではありません。
自社を客観的に見直す機会として、中長期的な経営計画や戦略立案にもとても有効なツールです。
一人で考えるだけでは見えづらいことも、人と対話することで意外な気づきが得られることがあります。
当事務所では、ヒアリングを通して一緒に事業計画を作り上げるサポートも行っていますので、補助金の申請だけでなく、経営計画の見直しも含めて気軽にご相談くださいね。
※本記事は2025年5月時点の情報です。補助金の制度や審査基準は公募ごとに異なる場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
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