第3話「補助金不採択の理由」
第2回:調査編「計画書の落とし穴」
机に広げられた申請書類。 売上予測、投資計画、事業の強み――一見しっかり書かれているように見える。
🐾 まねまる:
「ふむふむ…。でも数字の根拠があやしいにゃ。」
💡 みどり:
「そうですね。例えば“売上が2倍になる”と書いてあるけれど、その根拠や裏付け資料が不足しています。 審査員は『実現可能性が低い』と判断したかもしれません。」
🐾 まねまる:
「あと、経営課題と補助事業の関連が弱いにゃ。 “省力化したい”って言いながら、導入する設備がそれに直結していないように見えるにゃ。」
💡 みどり:
「補助金の審査は“目的に合致しているか”が大切です。 どんなに良い機械でも、課題とのつながりが薄いと不採択になる可能性が高いですね。」
依頼人は額に手を当て、深いため息をついた。 「確かに、思いだけで書いてしまった部分もあったかもしれません…。」
真実に近づく手ごたえを感じつつ、調査は進んでいった。
👉 次回へ続く🐾
🐾 登場人物紹介
- まねまる:探偵帽と虫眼鏡がトレードマークの猫。計画書の“穴”を嗅ぎ分ける。
- みどり先生:行政書士。冷静に審査の観点を説明する。
- 依頼人:中小企業の社長。補助金不採択の理由を必死で知ろうとしている。
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